国の借金800兆円突破 05年末、前年比62兆円増

http://www.asahi.com/business/update/0324/144.html

 財務省は24日、国債や借入金など国の借金の残高が05年末に初めて800兆円を突破したと発表した。社会保障や公共事業など政策経費の不足分を埋める普通国債と、政府系金融機関などに資金を供給するための財投債が増え続けている。

 国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の借金残高は計813兆1830億円で、前年同期に比べ約62兆円(8.3%)増えた。このうち普通国債は7.5%増の525兆9234億円、財投債は20.3%増の133兆2389億円だった。財政投融資の残高自体は、政府系金融機関の融資縮小などに伴い減っているが、財務省によると、財投債の発行は01年度からで、まだ償還期に達していない債務が多いため、発行残高が膨らみ続けているという。

 特殊法人の借入金などを国が保証する政府保証債務残高は3.3%減の55兆6669億円だった。