水+アルミ=燃料電池

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060425/mng_____sya_____011.shtml

日立マクセル(東京)は二十四日、水とアルミニウムから発生させた水素を燃料に使う燃料電池を開発したと発表した。

 出力は平均十ワットだが、構造が簡単で低コストで発電できるのが特長。

 同社は「アルミ廃材のリサイクル利用も期待できる。十−百ワット級の電源として実用化を進めたい」としている。

 同社によると、水素と空気中の酸素を燃料とする「固体高分子形燃料電池」の一種で、高さ十六センチ、幅十センチ、奥行き六センチ。アルミと水は内部の別々のカートリッジに入っており、水を少しずつアルミに加えることで水素が発生する。二十グラムのアルミで、ノートパソコンを四−五時間動かせる。

 アルミは表面に膜ができやすく、水との反応が内部まで進みにくい。このため同社はアルミを微粒子化するなどして、一グラムのアルミから一・三リットルの水素を発生させることに成功。この量はアルミがすべて反応した場合の95%以上に当たるという。

http://ascii24.com/news/i/tech/article/2006/04/24/print/661887.html

日立マクセル、水とアルミニウムから水素を取り出す10W級燃料電池を発表

日立マクセル(株)は24日、水とアルミニウムの反応から水素を発生させる燃料電池の開発と、この燃料電池を利用した10W級のモバイル電源の開発を発表した。20gのアルミニウムと水で、ノートパソコンなら4〜5時間の駆動が可能という。


日立マクセル 主任技師の西原昭二氏
現在の燃料電池システムは、水素をボンベや水素吸蔵合金に貯めたり、メタノールを原料に水素を取り出す(直接メタノール改質形燃料電池、DMFC)といった方法で水素を得ている。それに対して今回発表された燃料電池では、水とアルミニウム微粒子を反応させると水酸化アルミニウム(AL(OH)3)と水素が発生する原理を利用して、水素を取り出す固体高分子形燃料電池(PEFC)となっている。水+アルミニウムの反応による水素発生については、室蘭工業大学渡辺正夫教授の研究を元に、同社が独自に開発したアルミニウムの微粒子化プロセス技術によって、1gのアルミニウムから1.3リットルの水素を発生させることが可能になったという。燃料電池システムの概要について説明を行なった同社 主任技師の西原昭二氏によれば、渡辺教授の研究では実際の水素発生量が理論値の6割程度に止まっていたが、今回開発された手法により、理論値の95%以上の水素発生量を実現したという。

聞けば聞くほど、すごい技術だ!というか、良く分かっていないが、このアルミニウムが溶けた水溶液を再利用することはできないのか?まさか下水に捨てるわけにも行くまいが。