へこむセラミックス アワビをヒントに 東大など開発

http://www.asahi.com/science/update/0610/TKY200706090290.html

陶器やガラスなどに代表されるセラミックスを特殊加工すると、力を加えた際に表面が金属のようにへこむことが、物質・材料研究機構東京大学先端科学技術研究センターの香川豊教授(材料工学)らの研究でわかった。セラミックスは一定以上の力が加わると割れるのが常識だが、2種類の成分を微細な層状に重ねると金属のような柔軟性を示すようだ。割れにくい新材料の開発につながる可能性がある。

 セラミックスは、一般に金属より軽くて耐熱性があり、産業用では航空機部品や発電用タービンの表面を保護する材料などに幅広く使われている。強度は高いものの、いったん傷付くと、すぐに割れたり、もろくなったりする弱点もある。