デジタルとアナログの狭間で (その2)
デジタルとアナログの狭間で、なんて大層なタイトルをつけたから、ここで、言葉の定義を。
デジタルとは?
- アナログ信号をスレッシュホールドで分けたもの。
- n進数で表す事で、数値演算を簡単にしたもの。
アナログとは?
- 切れ目無く、連続なもの。
と書いても、これが正しい定義かどうか分からない。連続といっても、原子のレベルでは、量子化されているから、デジタルっぽい。
原子がたくさんあつまってくれば、つまり、アボガドロ数程度も集まれば、連続的になる。アナログとデジタルとは、どこまで行っても相互にというか交互に見えてくるものだと思う。
例1:カセットテープ:アナログの例ともいえる。
しかし、原理としては、小さい磁石があつまったものである。(磁化)
それはNとS である。しかし、もっと小さく見れば、NとSといえども、アナログ的な集合である。さらに電子のスピンとかみれば量子的なものである。。。
なんていう風に見ると、アナログ側の選手であるように見えるカセットテープも、デジタルとアナログが交互に顔をだしているのが分かる。
例2:人間の脳:
感性とかは、アナログ的なものと思われている。しかし、脳細胞の信号はパルス状の信号である。つまりはデジタル。しかし、細胞の中の電気信号自体はアナログ信号。でも細胞というものの中を流れているという観点からは、デジタルっぽい。
アナログとデジタルが交互に相互に絡み合っている。
例3:コンピュータ:
コンピュータは、デジタルの代表選手と思われている。
しかし、実際に回路を流れる信号自体はアナログ信号。クロックを単位として動作するという意味では、デジタル。
まぁいろいろなものがあると思うが、デジタルという言葉の定義は難しい。われわれは、都合の良いときに、デジタルという言葉やアナログという言葉を使っているようにも思う。